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何かに興味がある時には、I’m interested in the music. 「その音楽に興味があります。」のように 言います。興味がわく、面白いものに対しては、 It’s interesting! 「それは面白いですね!」などといいます。

 

でもなぜ興味がある場合に、受け身のような be interested を使うのか、面白いものにはなぜ interesting のような ing形を使うのでしょうか。これらは動詞なのか形容詞なのか?理解しにくいですよね。

 

ほめられる、とか、怒られる、など「~される」という受け身の表現(受動態と言います)は日本語にも英語にもありますが、受け身の逆の能動態と共に、日本語と英語には動作によって受動態か能動態かにとらえ方のずれ(差)があり、英語学習において混乱したり、間違ったりする原因になっているので注意が必要です。

 

英語の方が、受け身に敏感で、例えば「ケガをする」は be injured あるいは get injured と受け身を表わす過去分詞(動詞の活用形の3番目)で表わします。ケガは受け身的な事象ですからね。My brother got injured in a baseball game. 「弟は野球の試合でけがをしました。」

 

「疲れている」を示す tired も、よく見ると受身形ですね。受け身を表わす過去分詞が形容詞化した例ですが、確かに自分から進んで疲れるわけではないですよね。I was tired from working long hours.「長時間働いて疲れました。」

 

be tired of というパターンにすると「ウンザリする」という意味になります。He was tired of rural life. 「彼は田舎の生活にうんざりした。」また後で、お話しますが、受け身の過去分詞には、対応して、逆に相手に影響を与える、能動の形容詞(一種の現在分詞)が存在する場合が多いのです。

例えば tired の逆、tiring は「疲れさせる」で、I experienced a tiring week. 「私は疲れる一週間を過ごした。」というように使います。

 

英語で結婚しているは be married と受け身になります。不思議ですね。なぜ受身形なのでしょう。「結婚する」もget married が一般的に使われます。「~と結婚する」は get married to ---。My brother got married to a fashion model. 「兄はファッションモデルと結婚しました。」

 

この理由は、昔は親が娘・息子を誰々と結婚させる、という感覚だったので、これが残っているという点が大きいのです。他動詞の marry、 自動詞の marry もあるのですが、使われる頻度は下がります。marry him/her 「彼/彼女と結婚する」。

 

これは結婚という行為が一方的なものでなく、お互いが受け入れるものだという考えが自然なので、昔からあるmarried が根強く使われるのではないかと推察します。

 

「興味がある」も英語では(影響を受けている)と考えるので be interested なのです。

 

何(の中に)に興味を持つかは前置詞 in で示すので、 be interested in と一組の熟語として覚えると便利です。元々受け身を示す過去分詞ですが、何かに影響を受けた気持ちを示す一種の形容詞と考えることもでき、そうするとグループが形成されます。

be interested in ~に興味がある

be excited about ~にワクワクする

be bored with ~に退屈する

be surprised at ~に驚く

interested と共に仲間の interesting も形容詞として使われるので、混乱したり、間違っうことが多いですね。---ing形の方は、何か(通常は人)に影響を与える側の形容詞になります。~させるモノという覚え方をしましょう。

 

interesting 興味をもたらす --> 面白い

exiting ワクワクさせる

boring 退屈させる --> つまらない

surprising 驚かせる

 

図にまとめると次のようになります。

 

いかがですか。受動態から生まれる気持ちの表現と、逆に相手に影響を与える能動の形容詞(現在分詞)を身につけると、英語の理解力が格段に向上しますよ。

 

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