日々、スマホやWi-Fiにお世話にならない日はありませんね。インターネットは私たちの生活の一部になってきています。
インターネットに関連する仕事をされている人たちもかなりの割合になっていることでしょう。インターネットは世界を結ぶものであり、英語の世界です。今回はインタ―ネット技術の英語について、探検していきましょう。
インターネットと言えばWebサイトですが、WWWという文字をよく見かけるでしょう? そう Webサイトを特定する URL の頭についていますね。スマホやPCでブラウザ (browser) のアドレスバーに記入するアレですね。
うちの学校の WebサイトはURLが、 http://www.kokusai-gaigo.com/ URLはUniform Resource Locator(固有の[インターネット]資源の位置表示)という意味。住所のようなものですね。WWWは World-Wide-Web 「世界中に張り巡らされたクモの巣」という意味。世界を結びつけた情報のネットワークとして画期的なものですね。
ドットコム .com の com はcommercial 「商業的な」を意味し、もともと商業利用のためのドメイン (インターネットの独自領域)を示していて、.org (organization)なら非営利組織 .ac (academic) なら学術組織を意味しています。.co.jp は「日本の法人」を意味しています。
URL の頭に「http」の文字。これは Hypertext Transfer Protocol(ハイパーテキスト・トランスファー・プロトコル)の略で、サーバとブラウザなどの送受信をするための形式を示します。hypertext はWWWの最大の特徴の一つで、ページがリンクによってつながっていく仕組み Hyper Link を使うページを意味します。transfer は情報の伝達・転送を、プロトコルは手順・通信規約を示します。protocol はもともと「外交や儀礼の決まり事」を示す言葉です。
インターネットは世界中につながるネットワークですが、Webサーバーやメールサーバーという server (情報やサービスを提供するコンピュータのこと) がつながっていて、またこれを利用するPCやスマホなどの端末(クライアント client: 顧客)がつながっていて、便利に使えるのです。
最近URLの表記が「http://」でなく「https://」で始まるものが多くなっているのに気が付きましたか?この最後の「s」はSecure「 安全な」の略で、SSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)という仕組みでデータが暗号化されていることを示しています。http だけだと、Chromeなどのブラウザで「 保護されていない」と表示されるようになってきましたね。
インターネット技術の中でも、Eメールと共に最も私たちに身近なこのWebサイトですが、先ほど触れたようにHyper Link を実現する Hyper Textでページが作られ、これが Chrome やIE、Opera などのブラウザ (Browser: 閲覧装置) によって読める仕掛けになっています。
これらのページはHTML (Hypertext Markup Language) という一種のプログラミング言語によって構成されています。markupは一般には「値上げ」を示す言葉ですが、コンピュータ用語としては「文章構造や表示の仕方を示すコードを付加する」ことを示します。つまりHTMLは、Webページに必要なハイパーテキストを実現するための指示をする言語というわけです。
この HTML はプログラミング言語としてはシンプルですが、これにページの体裁を細かく設定できるスタイルシート(style sheet、一般にはCSS: Cascading Style Sheet という設定方法が使われます)や、JavaScript と呼ばれる Webページ専用のプログラミング言語と組み合わせて、Webページ上で、ゲームやデータ変換サービスなど様々な仕掛け・サービスを提供できるようになっているのです。CSSの cascading とは cascade「小さな滝・滝上の流れ」から、連鎖的に影響が起こることを意味する言葉です。
企業などでは膨大なWebページを作成、更新する必要があり、これらを容易にする仕掛けもいろいろ出てきています、WordPress や Joomla! などの CMS (Content Management System)「コンテンツ管理システム」という仕掛けを使えば、Web上で多様なサービスを、複雑なプログラミング言語を意識せず、展開していけるように なってきています。
インターネットというものは1982年に標準化された、TCP/IP(Transmission Control Protocol /Internet Protocol )という規格に本質があります。transmission は「伝送」という意味です。
この規格によって世界中のコンピュータがつながることが可能になったのです。世界中で瞬時に通信できるEメールや、ここまで説明してきたWorld Wide Web も、今や世界中の人々に身近になったスマホもSNSも、皆この仕組み上に実現しました。
今、私たちが手にするPCやスマホは、この TCP/IP に基づく通信装置が内蔵されています。インターネットとの接続も LAN (Local Area Network) ケーブルで有線接続が普通という時代もありましたが、今は Wi-Fi とよばれる、無線規格でTCP/IPが無線で広がり、どこにいても、またいろいろな機器がインターネットにつながるようになってきました。
このWi-Fiという言葉の意味をご存じですか?これは以前、オーディオの世界で高品質な音などを High Fidelity「高い忠実性」の略で Hi-Fi と呼んでいたことから、これに引っ掛けて Wi-Fi という言葉を作ったとのこと。一応、Wireless Fidelity 「無線の忠実性」の略だと後付けで説明できるように考えたらしいです。
この Wi-Fi は、Wi-Fi Alliance (米国に本拠を置く業界団体)の登録商標で、他社製品との相互接続性などに関する試験をパスした装置に認定された機器には、Wi-Fi ロゴの使用が許可されるブランド名 として使われています。なので、あちこちでWi-Fiの表示を目にするようになってきたわけです。
私は小さい頃から通信に興味があって小学6年生で、アマチュア無線技士 amateur radio operator の国家資格 national license を取得しました。そして自分で無線機を組み立てたり、竹と電線を使って大きなアンテナを作って、国内だけでなく世界の人と交信することに感動しました。
面白いことに太陽の黒点の影響や、上空に現れる電離層という電子の雲のようなものの影響で、小さな出力(電波の強さ)の無線機でも、時間限定的に海外の人とコンタクトできたりするのです。限られたマニアの世界ではありましたが、私はこの時、通信や英語の重要性に目覚めたのかもしれません。
当時は、世界の人々が、安定的にネットワークでつながるとは夢にも思いませんでした。このインターネットの技術はそんな夢の技術と言えるものです。英語の学習もインターネットを使えば情報も多く、コミュニケーションも文字や会話、映像など様々な形で進められるし、また、インターネットの普及は英語の学習の重要性を高めていると思います。現代人は本当に恵まれているのです。どんどん活用していきましょう。