私にはいろいろな職業経験がありますが、電車の運転士 (train driver) を務めたことがあります。
自分でも、今の仕事とは随分かけ離れているな、と思いますけどね・・・
私は、大学を卒業して鉄道会社 (railway company) に入りました。当時は車掌 (conductor)、運転士という現場の仕事をまず研修として (as part of training) 体験するのです。
短い期間でしたが、勿論ちゃんと国家試験 (national exam) を受け、免許を取得しました。
電車の運転で何が難しいかと言うと、それはブレーキをかけること (制動: braking) なのです。
車輪 (wheels) に対して、何度かに分けて圧力をかける (apply pressure) のですが、自動車と違い、立っている乗客が多くいますし、乗客は身構えることもないので、完全に止まるまで、スムーズに制御することが求められ、それが難しく、運転士にとって腕の見せどころなのです。
まあ、電車の性能は、その頃よりかなり向上しているでしょうが、基本的に、その難しさは変わらないはずです。
さて、コロナ禍で、テレワーク (Telework) が普及し、電車の利用客は減ってきていますが、やはり電車は誰にとっても便利な公共輸送機関 (public transportation) には違いありませんね。満員電車 (crowded train / packed train) はいただけませんが。
電車に乗る、降りるは get on / get off ですが、これは、「実際の車両」に乗る/から降りる、の意味で、他動詞と自動詞の両方があります。
つまり「電車に乗る、降りる」は get on the train 、get off the train ですが、(the train という目的語をとるので他動詞)「梅田駅で降りる」は get off at Umeda Station と言えます (目的語を置かないので自動詞) 。
学校まで電車で行く、など、公共輸送機関を利用する場合は、takeを使います。take a train to school (take a bus / take a taxi) 、但し地下鉄は、車両でなくシステムを指すので、take the subway となります。
「通勤する」は commute で、通勤電車のことを commuter と言います。急行電車を express train と言うなら特急はlimited express 、快速は rapid train 、普通電車は local train、回送は out-of-service train といったところが一般的です。
電車を乗り換える、は change trains、電車を間違える、は get on a wrong train 、電車が遅れる、は be delayed あるいは、arrive lateと言います。
ついでに、改札口は ticket gate / ticket wicket 、駅のホームは station platform 、駅長は station master、列を作って待つ、は wait in a queue (あるいは wait in line / in a line) と言います。
各私鉄や新幹線のサービスは、その時間に正確 (punctual) で高頻度の (highly frequent) サービスが、マナーの良い乗客 (well-mannered passengers) と共に、世界的に評価されています。
日本の鉄道車両や鉄道システムは世界各国に輸出されています。つい最近にも、日本製の車両がバングラデシュ初の都市高速鉄道用に輸出されました。この誇れる日本の電車技術と鉄道文化を、これからも守っていきたいですね。